空気清浄機を置いているのに取れない『ペットの臭い』の原因と、根本的な消臭をするための方法

空気清浄機を置いているのに取れない『ペットの臭い』の原因と、根本的な消臭をするための方法

ペットオーナーの皆さんから寄せられるお悩みで、よく耳にするのが「空気清浄機を置いているのに、部屋の臭いが取れなくて・・・」というもの。 ズバリ、その臭いの原因は部屋のカーテンやソファー、壁紙やフローリングなどに付いている『付着臭』である可能性が高いです。 たとえばモクモクと煙った焼肉店で食事をすると、店を出た後もニオイが気になることはありませんか?洋服や髪に付いてしまったあのニオイもそう、『付着臭』です。

どうして空気清浄機で取れないの?

私たちが部屋の中で悪臭と感じるニオイには、空間を漂っている『浮遊臭』と家具や部屋に付いてしまった『付着臭』があります。 一般的な空気清浄機は空間を浮遊する塵やほこり、菌やウイルスなどを吸引して、専用のフィルターを通すことで洗浄した空気を部屋に拡散します。

空気清浄機のイメージ

そのため浮遊する臭い分子に対しての消臭効果はありますが、家具や部屋全体に付着してしまったペット臭やタバコ臭、調理臭などへの効果は期待できません。 では、付着臭を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか? ブランケットやクッションカバーなど、まるごと洗うことが出来るものは洗濯をすればOKですが、ソファーやカーテン、ラグマット、さらには壁紙やフローリングなど部屋の中には洗うことが出来ないものばかり。 また付着臭に対して有効だといわれる消臭スプレーなども、スプレーした部分の臭い分子を包み込むだけなので、どんどん発生して拡散するニオイの元をすべて消すことは難しいでしょう。 そこで開発されたのが、SEAROMA消臭抗菌アロマディフューザーです。

どうしてSEAROMAは付着臭に効くの?

SEAROMAは、天然植物から抽出した消臭抗菌成分フィトンチッドを気化させて、超微粒子になった有効成分を部屋全体に噴霧、拡散することで、浮遊臭と付着臭、どちらにもアプローチすることが可能です。 消臭効果はペット臭だけでなく、トイレ臭、タバコ臭、生ゴミ臭、調理臭など、様々な生活臭に発揮されます。 また優れた抗菌効果によって、梅雨時期や結露によるカビの発生を抑制します。

消臭抗菌成分(フィトンチッド)と香り分子の噴霧イメージ

プロの現場で使用される消臭力とは?

ペットショップや動物病院、ペット同伴リゾートホテルなど、多くの動物がいる環境の『ニオイ問題』は深刻です。 ペットだけにとどまらず、養老介護施設や歯科医院、病院などでもSEAROMAは業務用として長年導入されています。 確実な消臭力と抗菌力が、プロの現場で活躍する理由です。

SEAROMAの消臭・抗菌パワー

悪臭をアロマでマスキングするとニオイが混ざってしまうため、「いい匂い」にはなりません。 SEAROMAは臭い分子をしっかりと消臭するからこそ、クリーンになった空間に上質の『香り』を付けることが出来るのです。 ペットの安全を第一に考えて開発された、家庭用のSEAROMA消臭抗菌アロマディフューザーには、プロのノウハウが詰まっています。

キッチンに置いてあるSEAROMA

空気清浄機でできること

空気清浄機は、万能なように思えますがペットの消臭に関する効果は基本的に「空気中の浮遊臭の除去」です。空気清浄機でできることを把握して、できない部分を他の消臭ツールで行うことで効果的なペットの消臭を行うことができます。また空気清浄機を上手に使う方法についても確認していきましょう。

空気中の浮遊臭の除去

空気中の臭い分子の吸引と除去

空気清浄機は、空気中に浮遊している臭い分子を吸引し、フィルターを通して除去することで、空間の臭いを軽減します。特に活性炭フィルターや脱臭フィルターが搭載されたモデルは、臭い分子を効果的に吸着し、ペットの体臭や生活臭を軽減するのに役立ちます。しかし、臭いが空気中に漂っている状態でしか効果が発揮されないため、付着臭に対しては効果が限られています。空間の浮遊臭を素早く取り除くには、空気清浄機の位置や稼働時間を調整することも重要です。

フィルターによるペットの毛やホコリの捕集

空気清浄機のフィルターは、空気中に漂うペットの毛やホコリを効果的にキャッチします。特にHEPAフィルターは、微細な粒子を99.97%以上除去できるとされているため、ペットによるアレルゲンを減らし、空気の質を大幅に向上させ快適な空間を提供できます。ただし、フィルターの目詰まりをしてしまうと効果が減少するため、定期的な交換や清掃が必要です。

HEPAフィルターを実装している空気清浄機で有名な商品は、PanasonicのnanoeXが有名です。 参考:HEPAフィルターとは?〜花粉やほこり、ウイルスを捕集!〜 https://panasonic.jp/airrich/contents/hepa_filter.html

空気清浄機の脱臭フィルターの働き

空気清浄機に搭載された脱臭フィルターは、臭いの原因となるガス分子を吸着することで消臭効果を発揮します。活性炭フィルターが多く使用されており、ペットの尿や体臭によるアンモニア臭なども軽減できます。しかし、脱臭フィルターにも寿命があり、使用期間が過ぎると消臭効果が低下します。フィルターの交換時期を守ることが、長期間にわたり効果を持続させるために重要です。

浮遊するアレルゲンの除去による快適空間の維持

ペットの毛やフケ、花粉、ダニなどのアレルゲンが空気中に浮遊すると、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。空気清浄機は、これらのアレルゲンをフィルターでキャッチし、室内の空気を清浄に保つことで快適な環境を提供します。特に、ペットアレルギーを持つ人にとっては、アレルゲンの除去は健康を守るために欠かせません。ただし、空気清浄機だけでは不十分な場合もあるため、定期的なお部屋の掃除も必要です。

空気清浄機の上手な使い方

空気清浄機の連続使用による臭いの抑制

空気清浄機は、連続運転することで臭いを持続的に取り除くことが可能です。臭いの発生源からの距離や稼働時間を調整することで、より効果的な消臭を実現します。特に、ペットがよく活動する時間帯や、排泄物の処理後には強モードでの運転が推奨されます。日常的な使用で部屋全体の臭いをしっかりと管理し、快適な空間を保つことができます。

臭いの発生源からの距離による効果の違い

空気清浄機を効果的に配置することで、臭いの発生源に近い場所でより高い効果を発揮します。ペットの活動エリアに空気清浄機を置くことで、迅速な臭い対策が可能です。また、部屋の中央に配置することで、部屋全体の空気を均等に清浄することもできます。設置場所を工夫するだけで、臭い対策の効果が大きく変わることがあります。

複数の空気清浄機を使った部屋ごとの管理

広い空間では、複数の空気清浄機を使用することで、部屋ごとの空気質を管理し、全体的な臭い対策を強化することができます。各部屋に空気清浄機を設置することで、空気の循環をスムーズにし、臭いが広がるのを防ぎます。また、ペットが頻繁に移動する場合には、それぞれのエリアに応じた対策が可能です。

空気清浄機の設定と機能の使い分け

空気清浄機にはさまざまなモードがあり、使用シーンに応じて設定を調整することで、消臭効果を高めることができます。ペットの活動が多いときには強モード、夜間や静かに過ごしたいときには静音モードを活用すると、効率的な臭い対策が可能です。リモコン操作やタイマー機能を利用することで、さらに便利に管理することができます。

空気清浄機ではできないこと

効果的なペット消臭を実現するために、空気清浄機ではできないことも確認しておきましょう。大きく分けて3点あり、1つ目は「1. 付着臭の除去」、2つ目は「2. 根本的な臭いの発生源の対策」、また3つ目として空気清浄機が効果を発揮しにくい臭いが強い空間として「3. 完全な消臭を期待できない状況」についてもご説明します。

1. 付着臭の除去

空間以外のモノに染みついた臭い

空気清浄機は空間の臭い分子を除去することはできますが、家具やカーテンに染み付いた臭い(付着臭)に対しては効果が限られます。これらのアイテムには、洗濯やクリーニングを行うことで対策をする必要があります。特に、長時間にわたり臭いが染み込んだ場合は、専門的なクリーニングサービスを利用することも検討すると良いでしょう。

カーテンやソファーや布製品に浸透した臭い

布製品は臭いが染み込みやすく、空気清浄機では完全に取り除けません。専用の消臭剤やスプレーを併用することが推奨されます。また、カバーを掛けることで臭いの浸透を防ぎ、カバー自体を頻繁に洗濯することで効果的に臭い対策を行うことが可能です。消臭シートやクッションの取り換えも併用すると、さらなる効果が期待できます。

壁紙やフローリングに染み付く臭い

ペットの臭いは、壁紙やフローリングにも染み込みやすく、時間とともに部屋全体に広がることがあります。これらの付着臭を取り除くためには、専用のクリーナーで表面を拭き取ることや、消臭効果のあるコーティング剤を使用することが有効です。また、リフォームや部分的な張り替えも考慮すると良いでしょう。特に壁紙に染み込んだ臭いは深刻化しやすいため、早めの対策が求められます。

洗えないアイテムに蓄積した臭いの問題

洗濯ができない家具やマットレスなどには、臭いが蓄積しやすいです。空気清浄機だけでは解決できないため、消臭スプレーや消臭シートを使って表面的な臭いを軽減する方法が考えられます。また、消臭剤を置いたり、オゾン発生器を使用して臭いの根本を除去する方法もあります。臭いが気になる場所には定期的に対応することで、蓄積する臭いの悪化を防ぐことができます。

2. 根本的な臭いの発生源の対策

ペットの臭いの対策には、臭いの発生源自体を取り除く必要性があります。ペットのトイレの掃除や寝床の洗濯、使用頻度の高いアイテムの定期的なケアを徹底することで、臭いを抑えることができます。空気清浄機は補助的な役割として活用し、臭いの根本を解消するための対策を優先することが大切です。臭いの発生源を取り除くことで、持続的な快適環境を維持できます。

ペットの体臭や口臭の改善

もちろんですが、ペット自身から発生する体臭や口臭を根本的に解決することはできません。ペットの健康状態や食生活を見直し、定期的な歯磨きやシャンプーを行うことが必要です。食事の内容を調整することで体臭や口臭が軽減される場合もあるため、獣医に相談して適切な対策を行うと良いでしょう。日常的なケアでペットの清潔を保つことが、臭い対策の基本です。

ペットの排泄物の管理と処理

ペットの排泄物による臭いを完全に取り除くことはできません。トイレの周りをこまめに掃除し、適切な消臭剤やトイレ砂を使用することが大切です。また、トイレの場所を換気の良い場所に設置することで、臭いがこもるのを防ぐことができます。排泄物の処理が遅れると、臭いが部屋全体に広がりやすいため、早めの対処が求められます。

3. 完全な消臭を期待できない状況

高湿度環境での臭いの拡散

湿度が高いと、臭い分子が活発に拡散しやすく、付着臭がより強く感じられることがあります。空気清浄機では湿度の管理ができないため、除湿器を併用することが効果的です。湿度管理を徹底することで、臭いの拡散を抑え、空気清浄機の効果をサポートできます。また、湿度が高い環境はカビの発生も促進するため、湿度対策は臭い対策の一環として重要です。

換気不足による空気循環の限界

換気不足の環境では、空気清浄機の効果が十分に発揮されにくく、臭いがこもりやすくなります。定期的に窓を開けたり、換気扇を回すことで、新鮮な空気を取り入れ、室内の臭いを外に排出することが重要です。特にペットのトイレや寝床の近くは、換気を意識することで臭いの軽減に役立ちます。換気と空気清浄機の併用が、最も効果的な臭い対策です。

強い臭いに対する消臭力の限界

空気清浄機の消臭フィルターには限界があり、特に強い付着臭や長期間放置された臭いには効果が薄い場合があります。このような場合には、他の消臭方法や臭いの発生源を根本的に取り除く必要があります。強い臭いが続く場合は、専門のクリーニングサービスや、臭い分解効果のある消臭機器の導入を検討することが求められます。

空気清浄機の稼働範囲外の臭い

空気清浄機の効果が及ぶ範囲には限界があります。例えば、大きな部屋全体をカバーできない場合や、壁や家具に遮られたエリアでは十分な効果が得られないことがあります。そのため、複数の空気清浄機を使うか、特定のエリアで補助的な消臭対策を行うことで効果を高めることができます。稼働範囲を考慮した適切な配置が臭い対策の鍵です。

空気清浄機の効果を高めるための工夫

他の消臭対策と組み合わせる

消臭スプレーや芳香剤、消臭ディフューザーの併用

空気清浄機と消臭アイテムを併用することで、付着臭にも効果的にアプローチできる場合があります。スプレーであれば、布製品や家具に直接噴射することで、一時的に臭いを軽減し、空間全体の臭い対策を強化できます。特に、ペットが頻繁に使う場所や臭いが気になる部分には、スプレーと空気清浄機を併用して対策することが効果的です。 ただし、消臭剤は一時的に臭いを軽減するために有効ですが、根本的な解決にはなりません。特に強い付着臭に対しては、消臭剤の効果が持続しにくく、頻繁に使用する必要があります。また、一時的な対策であるため、繰り返し何度もスプレー等の使用することが必要となります。香りのついたスプレーでは、他の臭いと混ざってしまうこともあり完全な消臭を期待は難しい場合が多くあります。消臭剤はあくまで補助的な手段として活用し、他の対策と組み合わせることで、効果を高めることが求められます。

布製品の洗濯と定期的な清掃

布製品は臭いが染み込みやすいため、定期的に洗濯することが重要です。カーテンやラグ、クッションカバーなどは取り外して洗うことで、付着臭を効果的に軽減できます。また、洗えない布製品に対しては、布用の消臭スプレーを使ったり、プロのクリーニングサービスを利用するのも有効です。定期的な清掃と併用することで、部屋全体の臭いを効果的に抑えることができます。

ペット専用の消臭アイテムの使用

ペット専用の消臭アイテムを使用することで、ペットの臭い対策をより効果的に行うことができます。消臭効果のあるシャンプーやトイレ用の消臭剤、布製品に使える消臭スプレーなど、さまざまな専用アイテムがあります。これらのアイテムはペットの健康を考慮して開発されているため、安全性が高く、日常的に使用することが可能です。ペットのケアと臭い対策を同時に行うことができるので、定期的に使用することをおすすめします。

湿度管理で臭いの拡散を防ぐ

湿度が高いと臭いが広がりやすいため、湿度管理も重要な臭い対策の一環です。除湿器を使用して湿度をコントロールすることで、臭いの拡散を抑え、空気清浄機の効果を高めることができます。また、適切な湿度を維持することで、カビの発生も防ぐことができ、部屋全体の空気質を向上させることができます。湿度管理は、特に梅雨や冬の結露時期において、臭い対策に効果的です。

空気清浄機の適切な選び方

ペット向けに特化した空気清浄機の特徴

ペットの臭い対策に特化した空気清浄機には、強力な脱臭フィルターや静音設計が搭載されており、ペットの毛やフケを効果的に除去することができます。選ぶ際には、部屋の広さに合ったモデルを選ぶことが大切です。特に、複数のフィルターが搭載されているモデルは、臭い対策だけでなく、アレルゲンの除去にも優れています。

フィルターの種類と効果の違い

空気清浄機には、HEPAフィルターや活性炭フィルターなど、さまざまな種類のフィルターがあり、それぞれ異なる効果を持ちます。HEPAフィルターは微細な粒子を除去するのに優れ、活性炭フィルターは臭い分子を吸着して消臭します。ペットの臭い対策には、これらを組み合わせたモデルが推奨されます。フィルターの交換頻度も考慮し、適切なメンテナンスを行うことが重要です。

部屋の広さに合った空気清浄機の選定

空気清浄機の効果を最大限に引き出すためには、部屋の広さに合った機種を選ぶ必要があります。適用床面積を確認し、必要に応じて複数の空気清浄機を使用すると良いでしょう。特に広いリビングやペットが頻繁に行き来する場所では、空気清浄機を複数配置することで、より効率的に臭いを除去することができます。

消臭フィルターの交換頻度の重要性

消臭フィルターは使用するうちに効果が低下するため、定期的に交換することが必要です。メーカーの推奨に従い、フィルターを交換することで空気清浄機の性能を維持できます。交換を怠るとフィルターが目詰まりし、消臭効果が十分に発揮されなくなるため、こまめにチェックして適切に交換しましょう。

メンテナンスで効果を持続させる

フィルターの定期的な清掃と交換

空気清浄機のフィルターは定期的な清掃が必要です。汚れや目詰まりを取り除くことで、空気清浄機の性能を最大限に発揮できます。劣化が進んでいる場合は早めの交換を検討しましょう。フィルターを定期的にチェックし、ホコリやゴミが溜まっている場合は掃除機などで取り除くことが推奨されます。

空気清浄機の設置場所の見直し

設置場所を最適化することで、空気清浄機の効果を最大限に引き出すことができます。ペットがよく過ごすエリアや臭いが気になる場所に設置することで、効率よく空気を浄化できます。また、壁や家具に近すぎると空気の循環が妨げられるため、少し離して設置することが推奨されます。設置場所を見直すだけで、空気清浄機の消臭効果が大きく向上することがあります。

稼働時間とモードの調整

状況に応じて空気清浄機の稼働時間やモードを調整することで、臭い対策の効果を最適化することが可能です。ペットの活動が多い時間帯には強モードで稼働させ、夜間や外出時には静音モードで運転するなど、状況に応じて設定を変更することが有効です。また、連続運転することで、臭いが再び漂うのを防ぎやすくなります。稼働時間の調整は、空気清浄機の効果を最大限に引き出すための鍵です。

ペット周辺の清掃頻度の向上

ペットが過ごすエリアは、特に臭いが溜まりやすいため、清掃頻度を増やすことで空気清浄機の効果を補完することができます。トイレ周りや寝床をこまめに掃除し、ペットの毛や汚れを取り除くことで、臭いの発生を抑えられます。特に、排泄物の臭いは早めの処理が効果的です。定期的な清掃と空気清浄機の併用により、快適で清潔な空間を保つことが可能です。ペットが過ごす場所の清潔さを維持することが、臭い対策の基本です。

※ペット臭の原因であるトリメチルアミンの減少率
分析機関:住化分析センター

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